SBI証券のパスキー認証とは?必須化の時期と主要証券の対応

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パスキー認証を使って増やす前に守るセキュリティ対策

この記事の情報は2026年9月6日時点の各社公式情報にもとづいています。

SBI証券を利用しているなら、最近「パスキー認証」という言葉を目にする機会が増えたのではないでしょうか。

2025年には証券口座への不正アクセス・不正取引が大きな問題となり、証券会社各社がセキュリティ対策を強化しています。その中でも注目されているのが「パスキー」です。

SBI証券では2025年10月からパスキー認証が導入され、2026年6月30日から原則としてパスキー認証の登録が必須となりました。

また、SBI証券だけでなく、楽天証券・マネックス証券・松井証券など主要ネット証券でもパスキーの導入や必須化が進んでいます。

本記事で分かること
  • パスキー認証とは何なのか
  • なぜ証券会社で導入が進んでいるのか
  • SBI証券ではいつから必須になったのか
  • 主要証券会社7社の対応状況
  • スマホを機種変更したときの注意点
  • 今日やっておきたいセキュリティ対策

執筆者
くま

  • 東京生まれの40代
  • クレカや銀行の使い方、資産形成の方法をYouTubeで発信中
  • YouTubeではサムネ、タイトル・概要欄の作成、いただいたコメントの返信
  • メインクレカはマリオットボンヴォイ
  • FP保有
  • 趣味は散歩(毎日5km以上、1万歩以上)

目次

30秒でわかるこの記事のポイント

まず、結論から整理します。

  • SBI証券では2025年10月25日からパスキー認証を導入
  • 2026年6月30日からパスキー登録が原則必須化(従来のログイン方法が即時廃止されたわけではありません)
  • パスキーはパスワードを使わず、生体認証などでログインできる仕組み
  • 偽サイトでは動作しないため、フィッシングでパスワードを盗まれるリスクを抑えられる
  • SBI証券以外の主要ネット証券でも導入・必須化が進んでいる
  • ただし、証券会社によって必須化の時期や条件は異なる
  • 複数の証券会社を利用しているなら、それぞれの対応状況を確認しておきたい
  • パスキー導入後も、スマホの管理や機種変更時の復旧方法は重要

つまり、これからの資産形成では、

「増やす」だけではなく「守る」ことも含めて設計する

ことが重要になっています。

なぜ証券会社でパスキーが必要になったのか?

2025年には、証券口座への不正アクセスや不正取引が大きな問題となりました。

これまで証券口座のセキュリティといえば、

  • ID・パスワード
  • SMS認証
  • メール認証
  • 二要素認証

などが中心でした。

しかし、パスワードを入力させる仕組みには、フィッシングサイトなどを利用してIDやパスワードを盗まれるリスクがあります。そこで注目されるようになったのが「パスキー」です。

金融庁は2025年7月15日に「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」等の一部改正案を公表し、インターネット取引における認証方法や不正防止策の強化を求めました。日本証券業協会も「インターネット取引における不正アクセス等防止に向けたガイドライン」を改正しています。

つまりパスキー導入は、各社が任意で行っている施策ではなく、業界全体で求められている方向性ということです。

そもそも「パスキー認証」とは?

パスキーを簡単に説明すると、

「パスワードを入力する代わりに、スマートフォンなどの端末で本人確認をしてログインする仕組み」

です。

スマートフォンであれば、

  • Face ID
  • 指紋認証
  • 端末の暗証番号

などを利用して本人確認を行います。

パスキーの仕組み

パスキーでは、公開鍵と秘密鍵という2つの鍵を利用します。イメージとしては、

パスキーにおける秘密鍵と公開鍵の仕組みを説明

証券会社側 → 公開鍵を管理

自分の端末 → 秘密鍵を管理

という仕組みです。

実際の生体情報そのものを証券会社に送信するわけではなく、端末側で本人確認を行います。そのため、通常のパスワード認証と比較すると、フィッシングサイトなどにパスワードを入力してしまうタイプの攻撃への耐性を高めやすいのが特徴です。

なぜ偽サイトでは使えないのか

パスキーは登録時に、正規サイトのドメインと紐づけられます

三菱UFJ eスマート証券の説明によれば、アクセス先のドメインが正規のものかをパスキーが自動的に判定するため、気づかず偽サイトを開いていても、ドメインが一致しなければパスキーによるログインが始まりません。

「パスワードレスだとかえって危ないのでは」と感じる方もいますが、そもそも盗まれるパスワードが存在しない、というのがパスキーの考え方です。

パスキーのメリット

大きく分けると2つあります。

① パスワードを覚える必要がない

毎回パスワードを入力する必要がなく、スマホの生体認証などでログインできます。

② フィッシング対策として非常に有効な手段のひとつ

偽サイトにパスワードを入力してしまうタイプの攻撃とは仕組みが異なるため、パスキーはフィッシングへの耐性を高める重要な認証手段となっています。

ただし、「パスキーにすれば絶対に不正アクセスされない」というわけではありません。スマートフォンそのものの管理や、アカウントの復旧手段なども引き続き重要です。

SBI証券ではいつからパスキーが必須になった?

SBI証券では、2025年10月25日からパスキー認証が導入されました。その後、2026年6月30日から、パスキー認証の登録が原則必須となっています。

ここで注意したいのが、

「原則必須化」と「従来のログイン方法が完全に使えなくなる」は同じではない

という点です。

SBI証券の公式FAQでは、引き続きユーザーネーム・パスワードでのログインは可能としつつ、設定されるまでの間は継続的に設定を促す案内が表示・配信されると案内されています。

取引を急いでいるときに案内が挟まると不便なので、今後の利用を考えるのであれば、早めに設定しておくのがおすすめです。

なお、スマートフォンだけでなく、利用している端末やブラウザなどによって対応状況が異なる場合があります。SBI証券は公式FAQで、取引チャネルのすべてにパスキー認証を導入していると案内しているため、導入当初にPCサイトだけ試して諦めた方も、スマホアプリやHYPER SBI 2を含めて再度試す価値があります。

主要ネット証券7社のパスキー対応状況

SBI証券だけでなく、主要ネット証券でもパスキー対応が進んでいます。2026年9月時点の状況を整理すると、以下のようになります。

各社のパスキー導入タイムライン
証券会社パスキー導入必須化・対応状況
SBI証券2025年10月25日2026年6月30日から原則必須
楽天証券2025年10月26日2026年6月から段階的に必須化(時期は個別案内)
マネックス証券2025年10月31日2026年6月30日をもって必須化
松井証券2026年3月28日2026年6月から段階的に必須化。7月25日以降は「パスキーのみでログイン」の設定も可能
SBIネオトレード証券導入済み2026年6月27日に全ユーザーで必須化
三菱UFJ eスマート証券<br>(旧auカブコム証券)2026年4月26日2026年6月18日に段階的な必須化を発表。対応端末でない場合は二要素認証も利用可
三菱UFJモルガン・スタンレー証券2026年2月下旬〜(段階的)2026年5月11日までに全顧客を切替

※各社の対応状況や対象となるログイン方法は変更される可能性があるため、利用中の証券会社の最新情報も確認してください。

ポイントは「証券会社によって時期が違う」こと

主要ネット証券を比較すると、すでにパスキーのみのログインへ移行している会社もあれば、段階的に必須化している会社もあります。

そのため、

「SBI証券で設定したから、他の証券会社は大丈夫」

というわけではありません。

楽天証券や松井証券は「順次・個別案内」の方式なので、同じ証券会社でも人によって切り替わる時期が違います。複数の証券会社を利用している場合は、それぞれ確認しておきましょう。

登録する順番に注意が必要な会社もある

三菱UFJ eスマート証券は、PCとスマートフォンの両方に登録する場合、先にスマートフォンから登録する必要があると案内しています。PCを先に設定するとスマホ側で設定できなくなるため、各社の手順は必ず公式ページで確認してください。

パスキーを設定した後に注意したいこと

パスキーは便利で安全性を高められる一方、利用者側にも注意点があります。

① スマートフォンをなくさない

パスキーをスマートフォンに登録している場合、その端末自体の管理が重要になります。もちろん端末には画面ロックや生体認証を設定しておきましょう。

また、可能であれば複数の端末に登録するなど、端末を紛失した場合の復旧手段をあらかじめ確保しておくと安心です。1台にしか登録していないと、紛失・故障時の再設定に書類の郵送や電話連絡が必要になる場合があります。

② 機種変更前に確認する

意外と重要なのがスマートフォンの機種変更です。

「古いスマホを売却・初期化してから、新しいスマホで設定すればいい」と考えていると、ログインや認証で困る可能性があります。

機種変更をする場合は、古い端末を手放す前に、新しい端末でパスキーや復旧手段が利用できることを確認するようにしましょう。

③ OSやブラウザを最新の状態にする

パスキーは端末・OS・ブラウザなどの環境にも関係します。そのため、

  • OSを最新にする
  • ブラウザを最新にする
  • 証券会社の公式アプリを利用する

といった基本的な対策も重要です。

④ SMSやメールのURLからログインしない

パスキーを利用していても、フィッシング詐欺そのものがなくなるわけではありません。

「口座に異常があります」「本人確認が必要です」「今すぐログインしてください」といったメールやSMSが届いた場合、そこに記載されたURLを直接開くのではなく、公式アプリやブックマークから証券会社のサイトへアクセスする習慣をつけましょう。

パスキーの登録時を狙ったフィッシングも懸念されているため、設定作業も必ず公式サイト・公式アプリから行ってください。

実は僕も「スマホどこいった?」をやっています

ここは完全に余談ですが、僕自身、スマホを布団の中に落としてしまっていることに気付かずに、「スマホがない!」となって、前日利用した居酒屋さんからホテルまでの道中を捜し歩いたことがあります。

結果的に布団の中でスマホを見つけて事なきを得ました。まさに灯台下暗し。。

こういう経験をすると、認証方法の安全性だけではなく、端末そのものの管理も重要なんだなと実感します。

手元からスマホが無くなると分かるのですが、連絡手段、決済や資金管理の多くをスマホに依存していることを改めて実感します。見つかるまでの間、連絡が出来ないことはもちろん、移動時も切符購入は現金になりますし、ナンバーレス系のクレジットカードは番号も確認できないので、本当に不便でした。

セキュリティ対策は難しい仕組みだけを考えるのではなく、「自分が実際に運用できるか?」まで含めて考えることが大切です。

SBI証券のパスキーを設定する

SBI証券のパスキー登録については、公式サイトから設定方法を確認できます。基本的には、

  1. SBI証券にログイン
  2. パスキー登録画面へ進む
  3. 利用する端末で本人確認
  4. パスキーを登録
  5. 次回以降、パスキーでログイン

という流れになります。

楽天証券や三菱UFJ eスマート証券など、他社を利用している場合も、それぞれの公式案内を確認して設定しておきましょう。各社が動画付きの解説を用意しているので、検索結果からではなく公式サイトから入るのが、フィッシング対策の観点でも安全です。

今日やっておきたいこと

ここまで読んだら、難しく考えずに次の4つを確認してみてください。

STEP 1:SBI証券のパスキー登録状況を確認する

まだ登録していなければ、まずここから。

STEP 2:他に利用している証券会社の対応状況を確認する

楽天証券、マネックス証券、松井証券などを利用しているなら、それぞれ確認しましょう。必須化の時期は会社によってバラバラです。

STEP 3:スマートフォンの機種変更・紛失時の復旧方法を確認する

「スマホをなくしたらどうする?」を一度考えておくことが重要です。可能であれば、この機会に2台目の端末にも登録しておきましょう。

STEP 4:証券口座と資産管理アプリの連携を確認する

パスキーへの移行によって、資産管理サービスや家計簿アプリとの連携ができなくなる場合があります。

たとえば楽天銀行のマネーサポートでは、パスキー認証を設定していると連携できない証券会社があると案内されています。マネーフォワードなどで資産を一元管理している方は、連携先の対応状況も確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

SBI証券ではパスキーが絶対に必要ですか?

2026年6月30日からパスキー登録が原則必須となっています。ただし、公式FAQでは引き続きユーザーネーム・パスワードでのログインも可能とされており、設定するまで案内が継続的に表示される形です。今後の利用を考えるなら、早めに登録しておくのがおすすめです。

楽天証券などもパスキーが必要ですか?

はい。楽天証券、マネックス証券、松井証券など、主要ネット証券でもパスキーの導入・必須化が進んでいます。ただし、必須化の時期や対象となるログイン方法は証券会社によって異なります。

資産管理アプリとの連携はどうなりますか?

利用しているサービスによって対応が異なります。楽天銀行のマネーサポートでは、パスキー認証を設定していると連携できない証券会社があると案内されています。利用中のサービスの案内を確認しましょう。

生体情報が証券会社に送られるのですか?

パスキーでは、端末上で生体認証などを利用して本人確認を行います。一般的には、生体情報そのものを証券会社へ送信して認証する仕組みではありません。

スマホを機種変更したらどうなりますか?

GoogleパスワードマネージャーやiCloudキーチェーンなど、同じパスキープロバイダーを使っていれば引き継げる場合があります。ただし機種変更前に、新しい端末でパスキーや復旧手段を利用できることを確認しておくことが重要です。古い端末を先に初期化・売却してしまうのは避けましょう。

パスキーなら不正アクセスされませんか?

いいえ。パスキーはフィッシングなどへの耐性を高める非常に有効な認証手段のひとつですが、これだけですべてのリスクがなくなるわけではありません。端末の管理、OSのアップデート、不審なメールやSMSへの対策なども重要です。

スマホを持っていない場合はどうすればいいですか?

証券会社によって対応が異なります。楽天証券は2026年5月31日から、スマートフォンを持っていない方でもパスキー認証を利用できる環境を提供しています。松井証券もスマートフォンなしで利用可能と案内しています。

まとめ:資産形成は「増やす」だけでなく「守る」ことから

これまで資産形成というと、「どうやってお金を増やすか」という話が中心でした。

NISAで投資をする。クレジットカードでポイントを貯める。高還元のサービスを利用する。

もちろん、こうした「増やす・得する」ための工夫は大切です。一方で、せっかく積み上げた資産を守れなければ意味がありません。

今回のSBI証券のパスキー必須化は、そのことを改めて考えるきっかけになると思います。

僕自身、ライクエでは、

守る → 増やす → 継続する → 仕組み化する

という順番を大切にしています。セキュリティ対策も、資産形成の一部です。

まずはSBI証券のパスキー登録状況を確認し、複数の証券会社を利用している人は、それぞれの対応状況もチェックしておきましょう。

守りを固めたら、次は「増やす」の設計です。積立に使うカード選びについては、下記の記事で詳しく解説しています。

資産形成は、単に「お金を増やすこと」ではありません。

安心して資産形成を続けられる仕組みを設計すること。

それも、豊かな人生をつくるための重要な「設計」のひとつだと思います。


出典

※本記事は2026年9月5日時点の公開情報にもとづきます。各社の対応状況・必須化スケジュールは変更される場合があるため、設定の前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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